時事英語、本日5月17日の内容について

今日もクリスタ先生は不在なのですが、
教室移動(ビデオ)なしでLLPC教室でやります。


  まず先週が提出期限だった大震災の感想文ですが、
  30点満点で評価しました。事前に伝えてあったとおり、
  評価の基準は<英文の引用(和訳付)><分量の多さ>です。
  英文の引用が必ず1つ以上あること、
  たくさん書いてあればあるほど評価ポイントが高くなっています。
  今回低かった生徒は次回以降がんばりましょう。
(まだまだチャンスはあります)
  他の生徒が書いた内容についてはこちらを参考にしてください。
  同じ学校の友人が、世の中の出来事(時事的な事柄)について
  どのような考えを持っているかを知ることは大事なことです。

  ①英文記事を読み
  ②辞書を引きながら読解し
  ③印象的な部分を引用し
  ④自分の意見を自由に述べる

  普段の授業では翻訳し、問題を解き、正解を得ることが目的になりますが、
  時事英語では”正解”を求めるのではなく、
  自分独自の考えをまとめ、外へ発信する力を磨きます。

  何度か練習を繰り返し、日本語による発信から
  英語を読み、英語で発信できる力がつけば大成功です。

  世界や海外に対しては、
  日本語で発信すると読んでくれる人はわずかですが
  もしも英語で発信すると全世界のたくさんの人たちに
  読んでもらえる可能性があります。(グローバル)

  英文記事に出てきた単語や表現を、
  英作文に使える表現としてそのまま生かすことができれば
  日本語に変換する時間や労力のロスがなくなり
  効率的に表現できるようになります。


  そこで今日は英文記事を8本用意しました。

  ① <災害に対するプロ野球の見解>   スポーツ分野
  ② <
早期補正で復興に注力を>    経済財政分野
  ③ <被災文化財への復興支援>     文化分野
  ④ <農産物の出荷制限措置見直し>   産業分野
  ⑤ <被災地での学校再開>         教育分野
  ⑥ <既成政党は国民の要望に応えよ>  政治分野
  ⑦ <原子力危機と日本のイメージ>    国際関係分野
  ⑧ <夏の電力不足に備えよ>       社会分野

  まずは一通り日本語の要約を読んで、
  一番興味関心のある記事を自由に1つ選んでください。



 新しい課題の見本は以下の通りです。

 (例)<日本文学研究者の気高い決断


 Mr. Keene’s noble decision を読んで

 この英文記事を選んだ理由は、アメリカ人であるドナルド・キーン氏の
 「私は『日本』という女性と結婚した」という言葉に強い印象を持ったからです。


  【単語リスト】       オンライン辞書を活用!!
   prominent  著名な
   scholar  学者
   literature  文学
   decide to(do)  ~しようと決心する
   make O+C  OをCにする
   permanent  永久の、永住の
   process  過程、手続き
   naturalized  帰化した
   Japanese citizen  日本国民
   recently  最近

   decision  決定、決意、決断
   expression  表現
   solidarity  団結、一枚岩、一丸、一体感
   share with -  ~と共有する、分かち合う
   at a most difficult time  とても困難な時期に
   especially  特に
   those in northeastern Japan  東北地方の人々
   loved ones  愛する人たち
   property  資産、財産
   community  地域社会、共同体
   disaster  災害
   in the shadow of -  ~の陰におびえて
   nuclear crisis  原子力危機、核の危機
   Tokyo Electric Power Co.  東京電力
   Fukushima No.1 nuclear power plant  福島第一原子力発電所



キーン氏は、戦後GHQに米国から日本の専門家として派遣されていて以来、日本の文化や文学に強い関心を持ち、長く日本研究に携わってきた。御年88歳という高齢で、今暮らしているニューヨークで最期を迎えるであろうと思っていたのだが、英文記事によるとこのたび急きょ日本に永住することにしたらしい。"Mr. Donald Keene, a prominent scholar of Japanese literature and Columbia University professor, has decided to make Japan his permanent home and has begun the process of becoming a naturalized Japanese citizen, it was reported recently."(ドナルド・キーン氏は日本文学者でコロンビア大学の教授であるが、日本を永住地にしようと決心し日本に帰化する手続きを開始したと最近報道された)もしも自分が高齢の身だったら、たとえどんなにその国を愛していようとも、祖国を離れて命を全うしようという気持ちになれるかどうかわからない。しかしキーン氏はそれを決断し、日本にやってくるという。原発事故や放射能汚染で日本から離れる外国人がたくさんいる状況で、わざわざ危険な日本にやってくるとは本当に驚きである。逆に言えばそれほどまでに日本を大事に思ってくれている外国人がいるということにとても勇気づけられる。帰化してしまえば「日本人」だが、彼は普通の日本人以上に日本の文化や伝統に精通し、日本人以上に「日本」を愛している。英語を教えている自分が果たしてアメリカやイギリスのためにそこまでできるかと考えたとき、キーン氏の偉大さにあらためて感動する。"His decision to become a Japanese citizen is an expression of the strong solidarity he shares with the Japanese people at a most difficult time — especially with those in northeastern Japan who have lost their loved ones, property or communities in the disasters, and those who are living in the shadow of the nuclear crisis at Tokyo Electric Power Co.'s Fukushima No. 1 nuclear power plant."(日本人になるという彼の決断は、いま日本が直面しているとても困難な時期に、特に東北地方を襲った大震災で愛する人たちを失ったり財産や地元の社会を失った人々、そして東京電力福島第一原発の陰におびえながら暮らしている人々と、キーン氏が彼の気持ちを共有しようという強い連帯感の現れである)国際的に有名な人物によるこのような気高き勇気ある行動は、これから本格的に復興を目指す日本にとって非常に心強く勇気づけられるものであり、同時に日本を応援してくれている世界の人々を勇気づけるものでもある。彼が若い頃、松尾芭蕉が旅した「奥の細道」を歴史をひもときながらたどった東北の大地が、一刻も早く元の活力ある生き生きとした姿に戻ることを、新たに日本人となるキーン氏とともに祈りたい。(加藤)


 ★まず選択した英文記事のタイトルを書くこと。
 ★次に選択した理由を簡潔に述べること。
 ★単語リストを作ること(20単語以上は調べる)
 ★2カ所以上英文を引用すること。(和訳付きで)
 ★今回と次回で完成させること。(締め切り5月24日)
 ★ヤフーメールの「下書き」に保管しておいて、家でやってもOKです。
 ★自由な発想でできるだけたくさん書きましょう!
 ★評価ポイントは20点です。

 ★ヤフーメールの操作法をいろいろ試して整理しておいてください。
 ★件名には「生徒名」を記入してください。
 ★アドレス帳に s2011je0ykato@yahoo.co.jp と登録しておいてください。



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