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平成17年度 校長通信
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校 長 通 信 第22号
2005年(平成17年) 12月28日
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日頃より、平岸高校へのご支援・ご協力まことに有り難うございます。平岸高校も、
平成17年を無事終わろうとしております。これも皆様のおかげと感謝申し上げます。
学校はいま部活の生徒や、不振者指導で登校している生徒、ならびに3年生の
ごく少数の生徒が登校しているだけで、大変静かです。
そして明日29日から1月の3日までは学校が完全閉鎖になります。しばしの静か
な時間が訪れようとしております。1月4日から3年生のセミナーや部活が始まり、
また活発に動き出すと思われます。皆様方もお体に気をつけられ、よいお正月を
お迎え下さい。本年はいろいろと有り難うございました。
**** 1月の行事予定 ****
1 元日
4 セミナー3年(15)(8日まで)
9 成人の日
10 授業料諸会費口座振替日
13 冬季休業終了
16 全校集会、大掃除
1・2学年実力考査
17 3年家庭学習開始
20 DAコース校外学習(雪まつり)(午後)
21 大学入試センター試験、
進研総合(1年、2年)"
22 大学入試センター試験
23 センター試験自己採点(9:00〜12:00)
授業料諸会費口座再振替日
24 1年総合(2)(企業講話)
25 DAコース校外学習(雪まつり)(午後)
27 DAコース校外学習(雪まつり)(午後)
28 2年就職公務員模試
30 1年学年レク(6,7校時)
31 セミナー1年(4)2年(5)
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校 長 通 信 第21号
2005年(平成17年) 11月29日
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第3回定期考査時間割
1年 2年 3年 文T 文U 看護 理系
1日(木)英語T 数学@ 現文 現文 現文 現文
国語A 現文 政経 政経 数U
地政物
保健
2日(金)数学@ 英語U 英R
英R 英R 英R
国語B 化学 日地世 日地世 数A
5日(月)OCT 古典 化生地 国表 化T 化U
数学A 数A
古典 古典 古典 数B
現社
6日(火)理総 英W 英W 英語 英W 英W
情B 日地 数学 生TOCT生U
物生U
世史 地物生
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校 長 通 信 第20号
2005年(平成17年) 11月25日
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<12月の行事予定>
12/1(木) 第3回定期考査
12/2(金) 第3回定期考査
12/3(土) 3年全国記述模試
振興会パソコン講座
12/5(月) 第3回定期考査
12/6(火) 第3回定期考査
1年総合B
DAコース校外研修(ニセコ有島記念館)
12/7(水) 授業料諸会費口座振替日
12/12(月) 2年進路集会(講堂)
12/13(火) セミナー3年L
12/14(水) 市立高校生徒会リーダー交流会
セミナー3年L
12/16(金) セミナー3年L
12/17(土) 振興会「七宝焼講座」
12/19(月) 全校集会
12/20(火) 冬季休業開始
12/21(水) 授業料諸会費口座再振替日
セミナー1年B2年C3年M
12/22(木) セミナー1年B2年C3年M
12/23(金) 天皇誕生日
12/24(土) セミナー1年B2年C3年M
12/25(日) セミナー1年B2年C4年M
12/26(月) セミナー1年B2年C5年M
12/28(水) 仕事納め
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校 長 通 信 第19号
2005年(平成17年) 10月26日
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11月の行事予定です。
11 1 見学旅行結団式
特設HR(2年 見学旅行)
セミナー3年(1〜4日)
11 2 見学旅行A団出発
B団家庭学習
11 3 文化の日
見学旅行B団出発
11 5 進研総合(1年)
11 6 3年北大オープン(公開)
11 7 A団家庭学習
授業料諸会費口座振替日
11 8 セミナー3年J(8・9・11日)
2年家庭学習
11 9 2年家庭学習
11 12
3年進駿共催マーク
11 13 3年看護模試(公開)
11 14 2年学年集会(講堂)
11 15
セミナー3年K(15・16・18日)
1・2年総合A
11 19 2年就職公務員模試
11 21
授業料諸会費口座再振替日
11 22 1年総合
2年総合
11 23 勤労感謝の日
3年代ゼミセンタープレ(公開)
11 24 定期考査時間割発表
部活動休止
11 26
3年全統センタープレ
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校 長 通 信 第18号
2005年(平成17年) 10月19日
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前回の17号の続編です。
10月5日の後期始業式での話の概要は次のとおりです。
リズムある生活、メリハリある生活を送ろう。そのために具体的な目標を設定
しよう。目標は、学習面と生活面と愛する人たちとの関係という「3つ」持とうと
呼びかけました。
他人の目に見えない努力をしている人が、目標の達成を実現することができる
のです。3年生は残り数ヶ月の毎日をクラスメートと協力してすごしてほしい、2年
生は、各活動のリーダーとしての役割を果たしていく時期であり、11月には見学
旅行もあり、進路確定という重要な時に入ってきました。中だるみからの脱却が
求められています。1年生は、高校生らしい自立した姿になってきました。
あと2年で何をするのか、よく考えて生活する時になりました。
10月6日は、高文連の全道大会で主催者あいさつを2つしました。文芸と弁論
(本校から2名出場)が同じ岩見沢文化センターで開催され、全道各地の代表生徒
にお話の機会を持ちました。19日には写真、そして11月には演劇の大会での
あいさつがあります。
10月12日は、好天に恵まれ、PTA社会巡検で訪れた旭山動物園は、
すばらしい感動を与えてくれました。小学生時代、旭山は蝶とトンボの採取や
花見の場所でした。路面電車に揺られて行くところでした。20年前には、娘と
ハイキングで訪れ、閑散としていた日本最北端の動物園。変身した姿に感動です。
動物の種類もそんなに多くない中、「どう観せるのか」「何が観たいのか」
考えつくされた施設になっており、動物が身近なものになること必定です。
10月14日、教員として最初の赴任地であった、上富良野に出かけました。
担任した生徒は、現在45歳と46歳。88名中35名が集まってくれました。
(A組の担任の梅木先生とご一緒しました)。若く未熟だったにもかかわらず、
教え子たちは中年のおじさん・おばさんになっていましたが、元気で楽しいひとときを
つくってくれました。翌15日は、親友が校長をしていることもあり、上富良野高校
の校舎落成記念式典に参列しました。全校生160名余りで、本校と比較すると
小ぢんまりとしていました。校舎の隣には、昔と変わらぬホップ畑、体育館の東側
には十勝連峰がくっきりと見え、懐かしさでいっぱいになりました。上富良野から
旭川、そして札幌と、若き高校生と接することで、私自身が成長し、人と人との
つながりの中で、人間が生きていくことを実感できる幸せに浸りました。有難いこと
です。35名の励ましを受けて、あと数年をのりきろうと気持ちを新たにしたところ
です。
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校 長 通 信 第17号
2005年(平成17年) 10月17日
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9月からこの10月にかけていろいろの行事や儀式がありました。9月26日か
ら30日までの秋季体育大会は、3年生の頑張り、特に3年5組の活躍とパワー
に、そして観る側として楽しいリレーの決勝での2年3組の圧倒的強さ、そして
バレーボールの職員チームの一員としてマッチポイントでピンチサーバーとして登場
させていただき、無事サーブが入ってホッとしていました。勝負事は勝者は最後に
は1チーム(1人)しかありません。敗者となってしまったクラスメートの健闘を
たたえる心、あるいは失敗を許す心を持って、「頑張ったね」「惜しかったね」の
ねぎらいの言葉が自然と発せられる人間であってほしいものです。
30日の終業式は体育大会閉会式と賞状伝達式の後に行なわれました。
生徒の態度は立派で嬉しさがこみ上げてきました。そのときお話ししたのは、
(1).平高生の生活向上が顕著にみられることへの評価です。平高は「大人にな
るための練習の場所」であり、「生きて働く教養を身につける場所」といい続けて
きましたが、各種部活動や生徒会活動、基本的生活習慣の確立など、目ざましい向
上が見られています。全体として大変良くなってきていると評価しました。
(2).平成17年度前期終了時点で、各生徒個人が、生徒としての基本を守り、
成長を実感できたか、振り返ってみることを求めました。あいさつ、遅刻や欠席・
早退、ベル席、頭髪、服装、忘れ物、身の回りや教室の整理整頓、課題・宿題・
予習等の勉強などどうだったでしょうか。「女王の教室」のマヤ先生ではありません
が「いい加減、目覚めなさい」と注意を受けないで済むかどうか。先生方からの
厳しくも愛情ある指導・注意・支援にへこたれない、簡単に傷つかない、ひ弱に
消極的になるのではなく、何くそと思う気持ちと今にみていれという気概をもつことも
必要でしょう。そして毎日を明るく、気持ちよく過ごすよう、この5日間に振り返って
後期を迎えましょうと話をしました。
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校 長 通 信 第16号
2005年(平成17年) 10月4日
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10月の行事予定をお知らせ致します。
4 火 学期間休業日
5 水 後期始業式
後期HR役員選出
1年学年集会
7 金 HR役員認証式
授業料諸会費口座振替日
8 土 3年全統私大模試
9 日 3年学研小論文模試
3年看護模試(公開)
10 月 体育の日
11 火 セミナー3年F
HR役員認証式・常任委員会
12 水 2年見学旅行健康診断(A団)
14 金
見学旅行保護者説明会
15 土 3年進駿共催記述
17 月 立会演説会(生徒会選挙)
18 火 セミナー2年B3年G1年総合@
19 水
2年総合(出前講義)
生徒会役員認証式
藤野中学校訪問
21 金 授業料諸会費口座再振替日
22 土 3年全統記述
DAコース模擬体験授業
25 火 セミナー1年A3年H
26 水 2年見学旅行健康診断(B団)
29 土 2年進研総合
3年全統記述
31 月 2年学年集会(講堂)
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校 長 通 信 第15号
2005年(平成17年) 8月31日
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9月7日から第2回定期考査が始まります。
試験日程は次のようになります。
9月7日(水)
1年 数学@ 保健 国語A
2年 保健 数学@ 地学・物理・生物
3年 文T・文U 英語W 政経
看護 英語W 数学U
理系 英語W 数学@
9月8日(木)
1年 情報B・C 英語T 理科総合
2年 古典 情報B 英語U
3年 文T・文U 現代文 日・地・世
看護 現代文
理系 現代文 地・政・物 数学A
9月9日(金)
1年 国語B 数学A 世界史
2年 数学A 現代文 日本史・地理
3年 文T 英語R 数学U
文U 英語R 生物T・OCT
看護 英語R 生物U
理系 英語R 物理U・生物U
9月12日(月)
1年 家庭基礎 OCT 現代社会
2年 英語W 化学
3年 文T 化学・生物・地学 古典講読
文U 国語表現 古典・情報C
看護 化学T 古典講読
理系 数学B 化学U
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校 長 通 信 第14号
2005年(平成17年) 8月30日
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9月の行事予定をお知らせ致します。
9月 4日(日)3年看護模試(公開)
9月 5日(月)衆議院選挙広報用ディスプレイ作成(DAコース)
9月 7日(水)第2回定期考査 授業料諸会費口座振替日
9月 9日(金)センター試験説明会
9月12日(月)1年総合B 芸術の森美術館研修(DAコース)
9月13日(火)セミナー3年E(〜15日) 2年総合@
9月15日(木)職場体験学習
9月17日(土)3年全統記述模試
9月18日(日)3年学研小論文模試
9月19日(月)敬老の日
9月20日(火)1・2年総合@
9月21日(水)授業料諸会費口座再振替日
9月23日(金)秋分の日
9月24日(土)3年進駿共催マーク
模試
9月26日(月)秋季体育大会(午後) 進路ビデオ講座
9月27日(火)秋季体育大会(全日)
9月28日(水)秋季体育大会(全日)
9月29日(木)秋季体育大会(全日)
9月30日(金)秋季体育大会(午前) 前期終業式
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校 長 通 信 第13号
2005年(平成17年) 8月22日
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今年の夏は暑かった日々が多いと感じました。
17日の休み明けの全校集会で、この夏休み開催された各種大会の賞状伝達式が
あり、以下の活躍がありました。
高校生の文化の祭典である全国高等学校総合文化祭(青森大会)の弁論部門に
北海道代表として参加した田中香澄さんは奨励賞に輝きました。大内先生の指導の
もと努力されたことを誉えます。全道大会では昨年、今年と北海道高文連を代表し
て私が主催者挨拶をしておりますが、大変嬉しく思っています。次に吹奏楽部です。
連盟主催の地区コンクールで念願の金賞を得ました。入学式から学校祭とその
声色の力強さに、着実に力をつけていると感じていましたが小泉先生の熱心な指導
のもと、来年は全道コンクールへと期待が膨らみます。また書道は大量の入賞で、
10月12日から釧路で開催の全道大会が楽しみですし、美術では5人が特選に輝き、
10月6日から士別で開催の全道大会に参加します。DAコースの1年生が3名も
特選に入って嬉しいかぎりです。
またこの夏休み中に、市立高合同学校説明会(8月7日、教育文化会館)では
本校のDAコースの説明に400名弱の参加、その内容も生徒の姿が生き生きとして
おり好評でした。また、道立近代美術館でのポップアート展に本校を中心に旭丘、
開成、清田の美術部も参加し、8月26日の市立総文体にも今年から1つの部門と
して研修が行なわれます。さらに今年3月本校美術部が参加した「はんが甲子園」
での制作作品が大丸藤井セントラルホールで展示されました。
2年生にとっては、今年の8月6日は、特別の日になったと思います。7月8日に
本校で「ホワイトプロジェクト集会」が開催され、生徒の皆さんが書いたメッセー
ジが広島駅南口地下広場に吊され、平和コンサートが開催されました。
その6日、秋葉忠利広島市長の平和宣言は胸を打つものでした。その一部を紹介
します。
核兵器廃絶と世界平和実現のため努力し続けた被爆者の志を受けつぎ、行動に移す
決意の主旋律は「こんな思いを、他の誰にもさせてはならない」という被爆者の声
であり、宗教や法律がそろって説く「汝殺すなかれ」です。未来世代への債務として、
私たちはこの真理を、なかんずく「子どもを殺すなかれ」を国家や宗教を超える
人類最優先の公理として確立する必要があります。(中略)私たちは、今日から
来年の8月9日までの369日を「継承と目覚め、決意の年」と位置付け、世界の
多くの国、NGOや大多数の市民と共に、世界中の多くの都市で、核兵器廃絶に
向けた多様なキャンペーンを展開します。
「北海道通信」という日刊新聞があります。全道の小・中・高校と教育委員会のほ
とんど購入しています。その新聞にここ3ヶ月、のべで平岸高校の記事が10回ほ
ど掲載されました。また、道新の8月16日の朝刊25面には本校のDAコースが
大きく紹介されました。UHB、HBCなどでも放映され、本校の注目度がアップ
しています。
さて、全校集会では、日本人が、ほんの少し前まで無意識のうちに大切にしてきた
と思われることを生徒の皆さんに話をしました。それは、私たちが毎日の生活をする
なかで「自分のした(する)ことがどれだけ人の役に立ったか(つか)」を考えてみる
ことです。そして、次に「自分のしたことがどれだけ真理や感動にせまれたか」
(学校祭の取組、部活の練習を思い出そう)そして「自分のしたことによって、
どれだけ自分自身が向上出来たか」この3つを基本にして、1日の生活を大切にして
ゆきましょう。「やる気と活気と根気で」のりきろうという話をさせていただきました。
午後からの学校説明会では、暑い中、千名余りの中学生と保護者が来校してくれ
ました。オープニングでの吹奏楽の演奏後、私の挨拶は短く、次の2点をお話しし
ました。
1、平岸高は、生徒・保護者の満足度の高い学校です。それは、教職員が生徒の皆
さんとともに歩むからです。最高の学校と私は自信をもっています。
2、疑問点を解消し、よく見て、他の高校とも比較してどうか、最後に平岸高を選
んでください。皆さんの受験を待っています。
長くなってしまいました。読んだ本についての感想・紹介は次回に譲ります。
(失礼します)
札幌平岸高等学校
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校 長 通 信 第12号
2005年(平成17年) 7月22日
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夏休みを迎える時期がやってきました。6月、7月と相も変わらずあわただしい毎日
を送っています。6月上旬は、高文連放送大会地区当番校、定体連バドミントン
当番校と2つの当番を引き受け、部活の生徒(特に定体連では全日制のバドミントン部
の協力もあり)と先生方の配慮の行き届いた準備で無事終了。10日の指導主事
の学校訪問では、校長の役割は、教頭そして先生方がふだんよく働いてくれている
ことを強調するだけという有難い内容で、そして夜のPTA・振興会の役員懇親会では、
総務の山野寺先生の名司会で楽しい一刻を過ごすことができました。
13日(月)からの高体連全道テニス大会には、男女とも当番校枠を使うことなく自力で
出場を果たし、堂々としたプレーで「平岸あり」の面目躍如でした。男子団体3位は見事
でした。7月11日から開催された極東ロシアとの交流大会にも参加しました。
高校に入学してからテニスを始める生徒がほとんどの平岸高校は、
指導者(松浦、酒井、阿部、畑先生)と生徒の一体化された練習のたまものによって
好成績を残しているのだと確信しました。
15日は教育長はじめ市教委の要職を占める方々が訪問され、デザインアートコースを
中心に見学され、19日には来春開学の札幌市立大講演セミナー(道新ホール)に
DAコースの生徒とともに参加しました。楽屋で原田昭学長(予定者)と親しく懇談でき、
「是非、市立大との連携は平岸を第1番に」と原田先生からおっしゃっていただきました。
21日から2泊3日で1年生宿泊研修、22日は2,3年生遠足と、24日は定時制1年生
藻岩山登山と行事が続きました。何といっても心配なのは天気です。
すべて6月の行事は天候に恵まれほっとしていました。
23日には高P連全道大会で小樽に出かけ、分科会に参加。参加された役員の方々から、
PTAも学校も「平岸はいい」と言われ、嬉しく思いました。
27日からは教育実習、そして学校祭の準備も本格化。
また、DAコースでは、市立高専の小島、上遠野、國松三教授による講義と授業、
30日にはミラノ工科大の建築デザインの権威コッラード・ガヴィネッリ准教授の講義など、
生徒たちは「幸せだな」と内心思っておりました。7月に入り、8日の夜には
市立高OB校長との懇談の折、ある方から「平岸はすごくがんばっている。先生方
がすばらしい」とのおほめの言葉をいただき、校長冥利に尽きる思いをしました。
そして第25回平高祭。4月から特活部長をお願いした白岡先生の若さと合理性を
追求した学校祭は、その準備段階から、昨年以上のすばらしさを見せていました。
時間の使い方の工夫、生徒のエネルギーを出させる企画など、オープニングから、
クロージングまで天候にも恵まれ、実行委員の生徒をはじめ、生徒会執行部、放送局、
演劇部、軽音楽部の生徒たちの働きに感謝、感謝。換気も行き届いていました。
PTA総務の方々による作品展示と無料喫茶室も「ゆっくりくつろげる空間」として
好評でした。
そして夏休みは第1に4月からの疲れをいやして欲しいと思います。
(生徒諸君もご家庭も先生方も)第2にセミナー・補習をしっかりやり、第3に部活動や
趣味もしっかり、この3つをそれぞれ計画を立ててやってほしいと思います。
4月から平高生は、いろいろな角度から総合して、十分合格点に達しています。
「こんな注意をしなければならないなんて、情けない」と感じる生徒は殆どいません。
大きな事故もなくすごせたこととあわせて嬉しく思っています。
現在読んでいる本の中で見つけたいい言葉。
先生は教室の、生徒たちの「小さな一歩を見逃さない観察力と、それを認める心を
持つ。相手の中に眠っているほめる材料を、自分で引き出す。一人だけでなく全員を
ほめる。」この三つが揃うと最高とありました。
(「りんごは赤じゃない」山本美芽著 新潮文庫)
そういえば思い出しました。ピンチヒッターで2年8組と2年1組にお話をしにいきました。
特に8組は「ノリ、ノリ」で私の話を聞いてくれました。楽しいひとときでいた。
ありがとうございました。
「雨の日と月曜日は」(上原隆、新潮文庫)
「日本語の手ざわり」(石川九楊、新潮選書)と山本一力の時代小説についてなど
夏休み中にじかいの通信としてお届けします。
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校 長 通 信 第11号
2005年(平成17年)6月28日
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7月の行事予定をお届けします。
5 火 1・2年総合@
7 木 授業料諸会費口座振替日
8 金 健康講話(2年5・6校時)
教育実習期間終了(2週間)
9 土 進研総合(1〜3年)
10 日 東京アカデミー地方初級
公務員模試(公開)
11 月 平高祭準備(午後)
12 火 平高祭準備 (午後)
13 水 平高祭準備
(全日)
14 木 平高祭準備 (全日)
15 金 平高祭
教育実習期間終了(3週間)
16 土 平高祭
17 日 復元
18 月 海の日
19 火 振替休業
20 水 振替休業
21 木 普通授業
授業料諸会費口座再振替日
22 金 携帯電話教室、全校集会
24 日 セミナー1年@2年A3年B
25 月 夏季休業開始。
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校 長 通 信 第10号
2005年(平成17年) 6月7日
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新年度2ヶ月が経過しようとしています。ライラックやつつじが咲き乱れる新緑の
季節を迎え、1年生にとって最初の定期テストが7日から開始です。5月末から
6月にかけて高体連支部大会では、数多くの部が昨年以上の奮闘を見せてくれま
した。テニス部は男女とも団体・個人で全道大会出場を果たすことになりました。
本校が当番校で6月13日から野幌総合運動公園で開催されます。また、男子
バスケットボール部も春の7位から、今回は準決勝で恵庭南に惜敗したものの、
順位決定戦で札工、札篠路を下し、第5位となり全道へ駒を進めました。
6月22日から深川市で開催されます。全道の出場権は得られなかったものの、
男女バレーボール部、軟式テニス部、卓球部など健闘が光ります。
また、高文連の放送支部大会(Nコン)の当番校を引き受け、6月2,3日実施
されましたが、本校生徒の運営のお手伝いのすばらしさに、校長として嬉しく感じ
ております。さらに6月4日定時制のバドミントン支部大会にも、全日制バドミントン
部員が審判として協力してくれました。その態度もすばらしいものでした。
どの場面においても、ふさわしい行動がとれる本校生の姿に頼もしく、また、あり
がたいと感じるこのごろです。
さて、定期テストが終了しますと、高体連全道大会、そして6月19日(日)には、
本校の学校評議委員会、同日の午後には、「札幌市立大学開学記念講演会」が
道新ホールで開催されます(道新6月7日「札幌圏」版に紹介記事が掲載。)本校
から66名の生徒と保護者の皆様が参加され、市立高全体で150名を超える方々
の参加が予定されています。
デザインアートコースの生徒たちも、市立高専での授業やモエレ沼公園での研修
など、活発に活動しております。スポーツだけでなく芸術や文化を大切にする素養を
身につけていくことの大切さをひしひしと感じております。
6月20日の開校記念日の翌日から、1年生の宿泊研修(夕張中心)です。団体で
行動することの大切さや友情の深まり、他者とのコミュニケーション能力の伸張など、
新しいものを発見してほしいと思っています。月末には教育実習、そして7月の学校祭
と夏休み前までは、一気に進んでいく感じです。
札幌平岸高等学校
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校 長 通 信 第9号
2005年(平成17年) 6月3日
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6月8日から定期考査が始まります。時間割が決定したのでお知らせします。
8日(水) 1年 英語T、数学@、情報
2年
数学@、情報、化
3年 英語R 古典講読・情報(文系・看護)、数学@(理系)
9日(木) 1年 国語A、現社
2年 現文、英語W
3年 現文、日・地・世(文系)、生物U・物理U(看護・理系)
10日(金)1年 数学A、OCT
2年 英語U、数学A、物・生・化
3年 数学U、政経(文T) 生物・OCT、政経(文U)
化学(理系・看護)、物理・地理・政経、数学A(理系)
化学U、地・政・物、数学A(理系)
13日(月) 1年 理科総合A、国語B、世界史
2年 古典、日・地
3年 英語W、化・生・地(文T)、国語表現(文U)、数学U
(看護)、数学B(理系)
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校 長 通 信 第8号
2005年(平成17年)5月23日
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模擬試験のご案内(3年生のみの案内です)
6月18日(土)に学研小論文テスト、7月9日(土)に
進研総合学力記述模試が実施されます。その案内文書を
生徒を通じて配布しますので、是非とも積極的に受験してください。
◎学研小論文テスト
対象 大学・短大・就職の一般入試の小論文(推薦・国公立後期にも対応)
1800円 6月1日(水)までに申し込み
◎進研総合学力模試
対象
大学・短大等進学希望者
3100円(1〜3教科) 3300円(4・5教科)
5月30日(月)までに申し込み
札幌平岸高等学校
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校 長 通 信 第7号
2005年(平成17年)5月20日
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札幌市立大学開学(予定)記念講演会のご案内
来年4月に市立大学が開校するのをご存じでしょうか。開学予定の札幌市立大学
の特徴を生徒および保護者の皆様へ知っていただくために、下記の要領で「札幌市
立大学開学(予定)記念講演会」が開催されます。市立大学は看護学部・看護学科
とデザイン学部・デザイン学科の2学部をもつ大学です。将来、看護系やデザイン系
の大学進学を希望している多くの生徒および保護者の皆様にご参加いただきたく、
ご案内申し上げます。参加希望の方がございましたら、5月26日(木)までに担任に
お知らせ下さい。
内容につきましては、以下の様になっております。
1.名 称
札幌市立大学開学(予定)記念講演会
〜まちづくり全体に大きな価値を生み出す「知と創造の拠点」を目指して
2.日 時 平成17年6月19日(日) 13:30〜16:00 (開場13:00)
3.会 場 道新ホール(中央区大通西3丁目、道新ビル大通館8階)
4.プログラム
(1)基調講演(13:35〜14:20)
原 田 昭 (学長予定者:筑波大学名誉教授)
(2)パネルディスカッション(14:25〜15:15)
○原田 昭(筑波大学名誉教授)
○高橋昭憲(データクラフト代表取締役)
○武田克伸(札幌平岸高等学校校長)
○若山登美子(北海道看護協会会長)
(3)大学概要説明(15:20〜16:00)
入試科目等の説明後、質疑応答
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校 長 通 信 第6号
2005年(平成17年)5月13日
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本日、3・4校時、熊本大学医学部保健科学課看護学専攻
教授 藤井輝明先生をお迎えし、講演会が開催されました。
先生は自身の病気「血管腫」により、いじめられたことなど
自分の経験に基づいたお話をされ、「いじめる人が100%悪い」
「いじめる人は、弱い人。」など示唆に富んだお話をしてください
ました。保護者の方も20名ほど参加されました。大変有意義な
講演会でした。
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校 長 通 信 第5号
2005年(平成17年)5月12日
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今回は
〈高文連演劇部生徒講評委員会集録 巻頭言〉の文書の最後に引用したも
のをお送りします。(『生さる意味』上田紀行著 岩波新書931 2005年1用20日発
行「あとがき」より)
私は「弱いものいじめ」をする社会が嫌いだ。それは私が成長する中で家族から受
け継いだ教えであり、小学校の恩師から受け継いだ教えであり、何よりも私の中か
ら湧き上がってくる魂の声である。
そして文化人類学者として、私はいま深いいきどおりを感じている。長い歴史の歩
みの中で、個性に満ち、豊かな文化を育んでさた人類社会は、どうしてここに来て
「弱肉強食」という薄っぺらなイデオロギーを「グローバル・スタンダード」など
と言って持ち上げようとしているのだろか。私は心の底からそのことを「恥ずかし
い」と感じ、打ち震えている。
歴史にはいくつかの節目がある。日本社会にとっても、いまが正念場だ。ここで進路
を誤れば私たちは大きなものを失い、後世まで取り返しのつかない禍根を残すこと
になるだろう。私は人と人がお互いに優しい思いやりを持ちながら生きていける
日本を愛している。だからこそ、その愛する日本が「弱いものいじめ」を正当化す
るような社会には絶対になって欲しくはないのだ。人間であるかぎり、誰でも弱さ
を抱えている。誰だって病気になるし、老いる。だからこそ私たちは、助け合い、
心を通わせ合う文化を築いてさたのではなかったか。表面上の強さに依拠する文明
は弱い。弱さや苦悩を受けとめ、そこから生きる意味を紡ぎ出すしなやかな強さを
持った社会こそが、私たちの未来をひらいていくのである。
私たちの人生は、ひとりひとりの豊かな「生さる意味」にひらかれている。どこか
に「正しい答え」があつて、それに全員が合わせていけなければいけない時代は
終わった。すぐに「正解」を求めるのではなく、時間をかけてじっくりと自分の
「生さる意味」を探し、自ら創造する、成熟した社会をともに作り上げていきたい。
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校 長 通 信 第4号
2005年(平成17年)5月11日
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今回は研究紀要巻頭言並びに研究紀要目次を送ります。研究紀要をご覧になりたい
方がおりましたら、遠慮なくお申し出下さい。
〈研 究 紀 要 巻 頭 言〉
校 長 武 田 克 伸
昨今の学校を取り巻く情勢には、教育関係者の一員である私たちも困惑してしま
います。簡単に取り扱えない問題が各校において山積し、日々の教育活動の中で
「せかされ」「疲れ果て」そして「先が見えない」という徒労感が目立つようにな
ってきました。特に「評価」の問題と「学力低下」の問題などは深刻な問題として
かまびすしく一時論議され、いつのまにかうやむやな感じで政治と経済の動向に取
り込まれていってしまうことを識者だけでなく、日々の実践に真面目に取り組む
教職員は憂えているのが現状です。
本校においては、年間の柱としていくつかの課題を取り上げ、協力して努力して
まいりました。その中から本紀要では、本年4月からのデザインアートコース発足に
伴う学校視察を昨年に引き続き行った報告、今年度の重点目標のひとつである「授
業の改善」にかかわっての教科研修報告、さらに学校評価の在り方についての研究
を深めるための視察レポート、長年継続しています生徒の健康状態の調査報告に
加えて、定時制からも道外研修レポートを掲載しました。市立高校改革の貴重な資料
となる内容と考えますので是非目を通していただきたく思います。
現在私たち教職員が考えるべき喫緊の課題を解決するための基礎となる点につい
て若干の考察を記したいと思います。教育の仕事に携わる者は、すべて教育をする
側の責任と能力の結果がある程度の年月を経て実現する(良きにつけ、何につけ)
のだという根本的な覚悟を持たなくてはならないと考えます。日本の子どもたちの
諸能力の低下(一例を挙げると、国際比較による学習到達の低下)は、私たち教職
員のみならず大人たちと社会の教養と思考力の低下にあると考えるべきでしょう。
未来・希望を語ることの困難性、そして不安を煽り、実体験を尊重しない社会の中
で子どもたちは何を頼りに生きていけばよいのでしょう。問われるのはもちろん
国家規模での政治・経済・文化の有りようですが、私たち一人一人にとってどうか
考えてみることが求められています。
私たちがどう生きるか、価値のある生き方とは何かを問い、その答を求め続けな
がら日々の生活を送ることができていないのではないか。私たち一人一人が社会の
中でどのような位置にあり、社会のためにどう役立っているか、何らかの制度や
権威によることなく、自らの生き方を通じて周囲の人々に自然に働きかけてゆくこと
ができているのか、どうか検証する態度を持ちたいものです(阿部謹也「『教養』
とは何か」参照)。私はこの姿勢・状態を教養と呼んでいます。そして、二者択一
でなく、二項対立でなく、二元論でもない、多角的に情報収集し分析を加えて人々
の幸福のために実践することが強く求められていると考えます。容易なことではあ
りませんが、この実践の積み上げなしには、私たち教師は教師として成り立たない
のです。教員は教職を離れるまで研修を怠ることはできません。研修はある意味
強制も必要でしょう。目の前の生徒を見据え、参考にすべき点・改善できる点を
同僚との協働の観点から検証・実践して前進することがよい教育といえるのだと
痛切に感じています。30年程前、教師になりたての頃、教員としてのスローガンを
心に誓いました。恐らく現在でも有効なものと自負しています。『だますな、だまされるな、
だますことを許すな』というものです(加藤周一「山中人間話」等の著作参照)。
最後になりましたが、校務多忙の中、研究・執筆いただいた先生方そして編集の労
をとられた研修委員会のご苦労に対しまして、心から敬意と感謝の念を申し上げます。
〈研究紀要目次〉
巻 頭 言 ・・・・・校長 武 田 克 伸
「開かれた学校づくりを目指す主体的・民主的な
学校評価のあり方」にかかわる学校視察報告 ・・・・・高 見 真 也
デザインアートコースにかかわる道外視察研修報告 ・・・・・吉 岡 隆
全国高等学校国語教育研究連合会
第37回研究大会東京大会 参加報告 ・・・・・對 馬 順 哉
「当世学生気質」一大学生の意識傾向に関する考察− ・・・・・對 島 順 哉
中国古代出土品考察
・・・・・出 村 陽 子
道外研修視察レポート ・・・・・早 坂 昭
第54回高等学校教育研究大会に参加して ・・・・・宍 戸 敏 彦
本校生徒の健康状態について(平成16年度) ・・・・・吉 田 淑 美
奥 野 雅 美
定時制課程におけるキャリア教育の実践的研究 ・・・・・遠 藤 彰
学校訪問報告 ・・・・・中 川 康 成
道外研修報告
(関西地区多部制単位制高等学校訪問視察研修) ・・・・・池 田 吉 利
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校 長 通 信 第3号
2005年(平成17年)5月10日
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本年度の校長通信がのびのびになりました。大変申し訳なく思っています。3年目
に入るとマンネリになったとの批判を受けないように、心して日々の仕事に励む所
存です。引き続きご愛読下さり、ご意見をいただければ幸いです。
今月1月末から3月にかけて、校内の反省会が数度持たれました。反省すべき点
は多くありました。17年度を迎え、反省点を活かしながら、教職員に校長として
お願いしたことの中心は次のことです。
平成16年度は学校の重点目標と経営方針の改訂をし、「生徒一人ひとりの実態
に応じた指導・支援を組織的かつ機能的に行う」ことを目標とし、「基礎基本を重
視し、授業改善につとめる」ことを主眼にしました。先生方はこの意向を受けて、
遅刻のない学校づくり、あいさつのできる生徒、授業が始まる準備をきっちりと
(ベルが鳴る前に席に着く)など、それこそ組織的に1年間継続して取り組みました。
その成果ははっきりと現在現れています。新任の先生方と来訪者は平岸の生徒の
あいさつのよさをほめてくれますし、遅刻も数名に減りました。そこには、生徒諸君が
「先生方は本気で取り組んでいる」と感じ、それに応える姿勢が生まれたという
信頼関係が醸成されていると考え、嬉しく思っています。
平成17年度は、昨年度の取組の継続とあわせ、もう一歩踏みこんだ「対話と意思
疎通」をキーワードに、目標として「民主社会を守り発展させる、教養ある生徒の
育成」を揚げました。大仰なスローガンと受けとられるかもしれませんが、多くの
識者が指摘し憂慮している日本の進路を考える時、教育に携わる者の責任として、
物事を深く考え、倫理観と生きがいを見出しながら人生を歩むことの大切さを基盤
に置くことが求められていると考えます。
年度当初の4月も慌ただしい時期でしたが、5月も忙しい期間です。1年生は
12日(木)に、市立高1年生と合同の進路探究セミナーが市民会館で開催されます。
お知らせしましたように、本年度は藤井輝明熊本大教授の講演と、教授と社会人
(益山健一氏、鶴羽佳子氏)の3名と市立高の代表生徒(本校からは1年の八戸
れいらさんと齋藤涼君)によるフォーラムの2本立てになります。フォーラムの司会
進行役には、2年の窪田大輔君と石黒先生があたります。翌13日(金)11時より、
本校体育館において、生徒全員に藤井先生の講演も予定していますので、是非
ご参加いただければ幸いです。
高体連、高野連の大会が始まります。雨天順延がなければ5月13日午後2時
から野球の春季大会を皮切りに、6月上旬まで各種競技が続きます。各部の健闘
を期待しています。
6月に入りますと、第1回定期考査が待ち受け、そして7月中旬の学校祭準備、
1年生は宿泊研修と休みなく続いていきます。健康第一でそれぞれの目標達成を
願っています。
最後に、昨年の研究紀要に続いて、本年も出版することができました。その巻頭言
とあわせて、過日、他のところに寄稿しました文章の最後に引用しましたものを載せ
たいと思います。研究紀要につきましては残部がございますので、お申し付け下さい。
予告 次回の校長通信は研究紀要巻頭言を載せます。
札幌平岸高等学校
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校 長 通 信 第2号
2005年(平成17年)5月9日
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平成17年度札幌市立高等学校進路探究セミナーの開催について(ご案内)
日頃より本校の教育に関しまして、ご理解とご協力を賜り感謝申し上げます。
さて、札幌市立高等学校では、今春入学しました1年生全員を対象とした進路探
究セミナーを、下記の要領で開催することになりました。対象は1年生ですが、全
学年の保護者の参加が可能です。つきましては、お忙しい折とは存じますが是非ご
参加いただき、お子さまとご一緒に進路についてお考えいただければ幸いです。
1.期 日 平成17年5月12日(木)
【午前の部】 開場 9:30 開演10:00
参加校−旭丘高校・藻岩高校・平岸高校・山の手養護学校
【午後の部】 開場13:00 開演13:30
参加校−開成高校・新川高校・清田高校・啓北商業高校
2.場 所 「札幌市民会館」 大ホール (入場無料)
札幌市中央区北1条西1丁目
3.内 容 【第1部 講 演】
講 師 藤 井 輝 明 氏 熊本大学医学部保健学科教授
演 題 「若き日の夢、そして今」
《略 歴》
東京都国立市出身 1957年6月1日生
中央大学経済学部卒業後、病院勤務を経て千葉市立衛生短大卒業。
筑波大学大学院体育研究科修士課程、名古屋大学大学院医学科
博士課程修了。
医学博士・看護師・行政書士
〈著 書〉
運命の顔(草思社)・じろじろ見ないで(扶桑社)・顔とトラ
ウマ(かもがわ出版)
さわってごらん僕の顔を(近刊、汐文社)
【第2部 フォーラム】 テーマ「将来の夢」
パネリスト 藤井輝明氏・益山健一氏(キャリアバンク雇用創
出事業部長)
鶴羽佳子氏(女性フリーアナウンサー)及び各校生徒代表−2名
お子さまの在籍校にかかわらず、午前・午後の部ともにご都合
のよい時間でご参加ください。
4.その他 進路探究セミナーの翌日に本校単独で藤井先生の講演会を開催致
します。この講演会のも是非ご参加ください。
5月13日(金) 11:00〜12:30
本校体育館
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校 長 通 信 第1号
2005年(平成17年)4月26日
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ようやく春めいてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。日頃より平岸高校への
ご支援ご協力有り難うございます。ようやく校長通信の体制が整ったので、第1号
を送信します。今後ともよろしくお願いします。
5月行事
2005/5/3 憲法記念日
2005/5/4 国民の休日
2005/5/5 こどもの日
2005/5/6
健康診断欠席女子
2005/5/7 3年全統マーク
2005/5/9 授業料諸会費口座振替日
2005/5/10 尿検査(2次再検)セミナー3年@1・2年総合@
2005/5/11 内科検診(欠席者)聴力再検査
2005/5/12
進路探究セミナー(1年)1年総合B
2005/5/13 藤井輝明氏 講演会(1・2・3年)
2005/5/14 東京アカデミー地方初級 公務員模試(公開)
2005/5/16 高体連・高野連 支部大会壮行会
2005/5/17 耳鼻科検査(1年) 高P連安全互助会入会受付
2005/5/18 (安全互助会受付予備日)
2005/5/19 口腔検査
2005/5/23 授業料諸会費口座再振替日
2005/5/28 3年全統記述 3年公務員模試
◎ 明日27日は健康診断の日
明日27日は健康診断の日で、時差登校になります。
1年1〜5組 8組 9:10まで
1年6,7組 9:25まで
2年1〜4組 12:50まで
5〜9組 13:05まで
3年1〜3組 11:30まで
6,7組 11:30まで
4,5,8,9組 11:50まで
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平岸高等学校
「校長通信」 第13号
平成17年1月18日
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1月17日の月曜日から冬休み明けのスタートをしました。2005年の年頭に
あたり、平岸高に関連する生徒諸君・保護者の皆様そして教職員が、健康で
そして平和な日々を過ごすことができるようお祈りします。
17日の全校集会において、生徒諸君に話をした概要をおしらせします。
「学校は大人になるための練習の場所である」と何度か話をしてきました。その
ことを2005年の初めにもう1度お話したいと思います。いうまでもなく学校は
学ぶところです。何を何のためにという問いの中で「学ぶこと」を考えなくてはな
りません。この地球上で人間をはじめ多くの生き物が共存し、共生していくため
に、私たちは努力しなければなりません。自立した人格を持つ人間に、そして社会
に役立つ人間になるために学ぶことがあると思います。世の中の諸問題の解決に向
けて粘り強くコミュニケートする人間になるための知性と体力をつくっていくこと
が高校生の時代に求められています。世の中を、あるいは諸問題を○か×かに分け
るのではなく、それぞれの主張やメリットを多角的に分析する能力、そのための情
報収集能力(リテラシー)が求められています。二項対立的な考え方にとどまるの
ではなく、よりよく問題の解決に向けて行くことが、今ほど求められる時はないと
思います。健康に留意しながら毎日の生活に前向きに取り組み、そして忘れられな
いもの(こと)を大切にし、それを生きる原点としながら生きてゆこう。
お正月明けに、2つの講演を聴く機会がありました。そのひとつは寺島実郎氏の
講演「世界のGDP成長と今後の世界経済予測」。特に中国・香港・台湾・シンガ
ポール・マレーシアそしてインドとの関係には、発見が多くありました。もうひと
つは、小森陽一氏の講演、夏目漱石の研究者として著名な氏に漱石の『こころ』を
どう読むか刺激的な見解を聞くことができました。質疑応答で、氏の憲法擁護の社
会的活動と研究との関係の統一を見事に証明されました。寺島氏の「脳力のレッス
ン」(岩波書店)、小森氏の「ゆらぎの日本文学」(NHKブックス)は名著だと
思います。(ついでに書きますと、この冬休みの読書で一番すっきりしたのは山本
一力『梅咲きぬ』(潮出版社)でした。)
1月〜3月にかけて、年度末の慌ただしさが始まります。入試(高校そして大
学)関係、2年生の最後のスキー授業、卒業式と、少しずつ朝晩の日が長くなるこ
とを喜びながら、生徒諸君の成長を見守っていきたいと思います。
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平岸高等学校 「校長通信」 第12号
平成16年12月1日
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札幌は昨日降雪があり、今日からは年の瀬の師走です。
生徒は、昨日から行われている第3回定期考査を、全力で頑張っているようです。
12月の行事予定をお知らせします。
12月1日(水)
第3回定期考査(〜3日)
12月3日(金)1年総合学習
12月5日(日)3年代々木全国記述模試
12月7日(火)2年総合
セミナー3年O(〜10日)
授業料諸会費口座振替日
12月14日(火)1・2年総合学習
12月20日(月)全校集会
12月21日(火)冬季休業開始(〜1月16日)
授業料諸会費口座再振替日
12月22日(水)セミナー3年P・2年C1年B(〜27日)
12月23日(木)
天皇誕生日
12月28日(火)御用納め
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平岸高等学校 「校長通信」 第11号
平成16年10月6日
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9月23日(木)に第1回学校評議員会が開催されました。その概要をお知らせい
たします。
参加者 [学校評議員] 石川誓志、石村勇雄、恩村知子、川村雅則、杉澤直子
(敬称略、五十音順)
〔学校関係者〕 校長;武田克伸、教頭;三輪礼二郎、教頭;和田博、教
頭;南場行広、事務長;吉本勝博、 教諭;田中一秋、教諭;高見真也 生徒会
長;佐藤航太郎、生徒会副会長;五十嵐慎1)
校長挨拶
第一回ということで、1時間くらい皆様にお話いただきたい。形式張らないでいき
たいと思うので、ご自由にご発言いただきたい。現在、生徒と共に生徒のために良
い学校となるよう努力しているところで、皆様のお力添えをお願いしたい。現在、
全国的にも高校改革・特色ある学校づくりをしていかなければならない時代になっ
ている。本校では普通科の中に1クラス、デザインアートコースをつくる方向で動い
ている。校内でも職員共に意識改革をお願いしながら努力しているところである。
2)
自己紹介
石川;澄川地区連合会副会長の石川です。冬の通学路の問題では今後も協力してい
きたいと思っています。
石村;定時制のPTA会長の石村です。平岸の生徒は感じがよく、学校にも満足してい
るようだ。満足度をさらに伸ばすようにしていただきたいと思っています。
恩村;清田保育園の副園長をしています。子供が3月まで通っていたが、中学時と
は異なり、生き生きと過ごしていました。平岸の伸び伸びとした校風を今後も大切
にしてほしい。
川村;北海学園大学の講師をしています。校長は私の高校時代の担任で、その縁で
評議員になりました。出前講義などでもお役に立ちたいと思っています。
杉澤;平岸高校の第1期生です。当時は人気のある学校で、自由な気質がまだ残って
いるようでうれしい。
学校関係者については省略いたします。
3)
近況報告
@
全日制(和田)
授業の改善・確かな学力の定着をめざし、全校的に取り組んでいる。チャイムと
同時に授業に入ることのできる態勢づくり、基本的生活習慣の定着を重点的に取り
組んでいる。毎朝の生徒玄関における遅刻をなくす指導、身なりの指導、通学路指
導に取り組んでおり、遅刻者・服装頭髪のおかしな生徒や、通学態度の悪さに対す
る苦情が減った。
このたびの台風18号の被害について、市立高校では市教委から各校長に、生徒の
安全確保のため臨時休校で対応してほしい旨の要望があり、臨時休校になった。新
聞に市民から評価する意見が掲載されていた次第。おかげで校内の備品や樹木で若
干の損傷があったが、人的被害はなかった。
A
定時制(南場)
現在、1間口4学年、83名の生徒が通学。定職を持った生徒はおらず、アルバ
イトをしている生徒が3割23名。現在様々なレベル・生活環境の生徒がおり、生徒の
多様性に応じた指導を行っている。また、全定併習・星園高校での単位習得・大検
受験を通して3年で卒業で卒業する者もおり、今年は3年生29名中10名が卒業した。
市立高校定時制の再編統合が話題になっている時期であり、定時制の実態を地
域・市民にどう情報発信していくかという課題を持って取り組んでいる。
B
参加者から
校長:本校の生徒の学校行事に取り組む姿勢と努力と熱意はすばらしいものがあ
る。学習面にもそれが生かされると良いが・・・。生徒会長・副会長から何か意見
は?
佐藤:学校祭は大変だったが、周りの励ましで頑張れた。小中では味わえない達
成感がある。今は必死に勉強に取り組んでいる。
五十嵐:職場体験学習で、市立病院を見学した。霊安室・手術室など普段見られ
ない場所や、外からは分からない、職員の人の仕事への取り組む熱意「ものすご
さ」を感じた。
川村:インターンシップ、職場体験学習についてもう少し詳しく説明してほし
い。
(教頭、校長から説明)
杉澤:実際の企業はイメージ通りだった?
五十嵐:イメージ以上。働く人の心がけはすごい!
校長:第一希望の企業に行けた生徒は満足で第二希望に回った生徒は今ひとつの
感想を持ったようだ。
三輪:「高校生は怖い」という印象だったのが、職場体験を通じて「素晴らしい、
一生懸命だ」という感想に変化してくれた例もある。
4)
懇談
杉澤:私たちの頃は、先生は怖い、文武両道で宿題は山のように出され、テスト
は月に1度。予習・復習・部活動と、毎日それだけに必死で暮らしていた。現役の
平高生の皆さんはどうか?
五十嵐:周りがのんびりしているので、自分も・・・。
佐藤:(時期的に)周りが必死だし、予備校に通っている者もおり、自分も必死
だ。
川村:大学でも授業の改善、学生からの評価が話題になっているところである
が、高校では研修や学校評価、不登校の問題、インターンシップの実際について、
どうなっているか?
南場:(中学校で不登校だった生徒の、定時制入学後の立ち直りの実態について
説明)
三輪:(職場体験学習について説明)
校長:(学校評価について説明)
この後、雑談にうつり、高校時代のことを中心になごやかに会話が弾み、その他各
参加者から平岸高校の生徒や校風に対して好意的な感想が述べられた。
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「校長通信」 第10号
平成16年10月3日
* * * * *
夏休み明けからのおもな行事を振り返ってみます。まず、8月16日には中学生
向けの学校説明会が開催され千名弱の中学生・保護者・先生方に参加していただき
ました。模擬授業等、中学生にとってイメージしやすい、そして入りたいと思える
説明会ということで、工夫と苦労がありました。アンケートでは、おおむね、7月
25日の市立高5校合同の説明会と同様好評でした。また、先日の10月2日に
は、デザインアートコースの説明会が開催され、120名を超える参加者がありま
した。コースの概要説明・デッサン模擬授業、そして作品講評があり、有意義なも
のとなりました(学校・参加者ともどもにとって)
9月16日(木)には、2年生全員参加による職場体験学習が実施され、4〜5
人のグループが企業等を訪問し、見学・体験をしました。発見と感動があった生徒
が多かったと思います。進路を考えるうえで参考にしてほしいものです。
3年生にとっては、大学入試センター試験の受験申込の時期となりました。私立大
学の参加、次年度からのリスニングテストの実施など、その動向にあわせた準備が
必要になってきています。また、各種の推せん入試も始まっています。落ち着いた
生活を送っている3年生ですし、各担任・学年付きの先生方のチームワークもよい
のできっと大きな成果を挙げると期待しています。
9月27日からの体育大会は、なんとか天候にも恵まれ、予定された種目すべて
実施できました。総合優勝の3年5組をはじめとして、2年生では7組、1年生で
は6組の活躍が目立ちました。突き指や打撲・筋肉痛で保健室に来る生徒が多いと
感じましたが、大きな事故もなく終わりホッとしています。
10月1日の前期終業式では、3年生には残り少ない日々をクラスメート・友
人・先生方と大事にすごし、それぞれの進路実現にむけてのふんばりを期待し、2
年生には、部活動の中心となって努力して、その成果が挙がりつつあることを評価
し、見学旅行が有意義なものになるよう事前準備をしっかり行ってほしい、そして
1年生には、高校生活の6分の1が終了したと考えず、5分の1くらいと考え、2
年時そして将来の進路に役立つ教科選択へと話をしました。そして、全体にむけ
て、情報社会の中で情報をどう受け取り、どう選択し、分析するかという、物事
(情報)の本質・真実・事実をつかみとる努力をしましょうとよびかけました。最
後に、平和を愛し、平和を実践する国としての私たちのために、トーマス・ペイン
(アメリカの独立戦争を指導した一人)の「コモン・センス」という本の中から、
“他のすべての国と同じように戦争のできる普通の国にしない”を引用し話しまし
た。アメリカ建国の精神に聖書の一節を引用しながら、トーマス・ペインは「戦争
をしない普通でない国」をつくろうと主張しました。1945年以降、我が国は、
「戦争をしない普通でない国」として、世界にその存在を示してきました。憲法に
も明確に規定されています。その存在が今、大きな危機にさらされていると考えて
います。そういう大きな問題も考えてみることが大事だと思っています。
10月6日から後期です。芸術の秋にふさわしい文化系の大会の開会が目白押し
です。もう台風はこりごりです。北海道民として、札幌市民として、台風への認識
を新たにした今年の8月〜10月です。
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平岸高等学校
「校長通信」 第9号
平成16年8月24日
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9月の行事予定をお知らせいたします
5
日 3年看護模試B
7 火 第2回定期考査(〜10日) 授業料諸会費口座振替日
10
金 1年総合学習
11 土 3年全統記述模試A
12 日 3年学研小論文模試A
13 月 校外清掃(1年HR)
14 火1年総合学習 セミナー3年H(〜17日)
20 月
敬老の日
21 火 授業料諸会費口座再振替日
23 木 秋分の日
25 土 3年ベネッセ駿台共催マーク模試
27 月
秋季体育大会(全日)
28 火 秋季体育大会(午前)
29 水 秋季体育大会(全日)
30 木 秋季体育大会(全日)
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平岸高等学校
「校長通信」 第8号
平成16年8月5日
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数年振りの暑さで生徒諸君は夏休みをどうすごしているでしょうか。若干、記憶
はあいまいですが、夏と冬の長期の休みは、第一に生徒の健康回復のための処置と
して位置付けられて始まったのだそうです。とはいえ、15〜18才の成長期の高
校生にとって、長期の休みは、ある程度計画を立ててすごさなければ、漫然とすご
してしまう危険性もあります。言い古されていますが、それぞれが具体的な目標を
持って努力してくれることを願っています。第25回平高祭は、すばらしい感動を
与えてくれました。
40度を超える体育館でのクロージングセレモニーは、私も全身汗まみれになりま
したが、皆でつくりあげた学祭といった強烈なインパクトに溢れていました。多く
の生徒諸君も忘れられない、貴重な何かをつかんでくれたと思います。その様子等
をお子さんからも聞いていただけたらと思います。
その翌々日の全校集会では、生徒の皆さんひとり一人に、「学校をよくするために
何ができるか、考えて行動しよう」と呼びかけました。受身ではなく、前向き・積
極的に取り組む粘り強さ・こだわりを持って、ひとり一人の力が個々バラバラでな
く、何らかの集積の中で全体・集団の力になることを考えて欲しいと思い、どんな
ことでよい、ちっぽけなことでもいいから、できることをやってみようと話をしました。
7月25日、教育文化会館で開催された学校説明会では、来春開設されるデザイン
アートコースの説明をスマートに行い、約400名の来場者の注目を浴びまし
た。残念ながら、来年の新1年生から1間口減の320名定員になり、そのうち4
0名がデザインアートコースの定員として札幌市内の通学区域となります。その準
備とあわせて、平高の新生を目指して、いろいろな取り組みがなされています。各
学年あるいは各担任からのお話・連絡があるかと思います。またあったかと思います。
今後ともよろしくご理解ご協力をお願いします。
本年度から、市立高校全体で進路探究学習の推進を図っております。1年生は5
月に市長講話・セミナーの実施。そして9月には2年生が全員、職場体験学習を1
日(あるいは半日)実施します。事故のないよう気をつけながら、積極的に参加す
るよう指導しております。
何日間か、私も夏休みをとります。その間、少しゆったりとした時間の中で、読
書をと思っています。国語教師として、「座談会昭和文学史 全5巻」(井上ひさ
し、小森陽一)を前に、「昭和史」(半藤一利)で来し方行く末を少しく考え、亡
くなった中野孝次の「麦熟るる日」や評伝ものを読みつつあります。8月6,9,
15日には、憲法や教育基本法を今一度、読み返す予定でいます。
旭川北高に勤務していた30代。2回、北大会決勝で涙をのみました。今回、出
場決定し、早速ポケットマネーを協賛会に送りました。駒大苫小牧ともども、精一
杯のプレーを期待しています。アテネオリンピックもまもなくです。生徒諸君も、
寝不足にならなければと思いつつ、・・・・・。
暑い折りです。皆様方の自愛をお祈りします。
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平岸高等学校 「校長通信」 第7号
平成16年6月28日
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5月のゴールデンウィーク以降から6月末までの本校の様子をおしらせします。
*大学進学を目指す3年生にとって、模試が始まりました。勝負は最後まで、あき
らめることなく、粘り強く努力した時にあります。模試は自分の弱点を知り、また
入試に向けての資料として残ります。是非、受験を続けて欲しいと思います。勘が
鈍らないように、国語の問題を時間を作って解いています。良問が少ない感じもし
ますが、基礎・基本の問題なので、全国レベルの評価が出て来ます。
*高体連地区予選が開催されました。それぞれの部が精一杯やり切ったと報告を受
けています。男子テニス部は全道大会でも宿敵旭丘を破り、準々決勝で惜しくも函
東に破れましたが、大健闘でした。男女バスケットボール部は、最後の最後、時の
運が味方せず、全道大会出場を逃しましたが、その全力プレーは高く賞賛したいと
思います。今月末から野球の予選も始まり、30日第2試合対北広島西が円山球場
で開催です。
*札大との連携に続いて、北海学園大との高大連携がはじまりました。6月の土
曜・3回(1日2つの講義を行います)を35名の生徒が参加しています。9月に
も後期が開催されます。北海道新聞でも取り上げられましたので、ご覧になった方
もおられると思います。(5月31日付け、教育欄)将来や、学問に対する動機付
けやきっかけにしてもらえたらと思います。
*1年生(25期生)の宿泊研修(夕張方面)2泊3日が無事終了しました。1年
生にとっては、5月11日の市長講演フォーラム、第1回定期試験など、高校生と
して初めて体験することばかりでしたが、活発にそして共同で取り組んでくれてお
ります。今後の期待大です。これからは学校祭の準備が本番を迎えますし、体育系
部活動の多くは、3年生が引退し、2年生とともにチームづくりです。
*来年度の新1年生の概要がほぼ明らかになりました。道教委案では、新1年生は
8クラス(定員320名)となり、1クラス減少します。また、普通科8クラスの
うち、1クラスがデザインアートコース(40名)として新しく設置されることに
なります。そのためのパンフレットが完成し、各先生方が手分けして市内全中学校
を訪問し、説明することになり、6月17日から開始されております。7月25日
(日)には、啓北商・清田・平岸に加えて、今年から改編された旭丘・開成の5校
合同説明会が教育文化会館で開かれます。また、8月16日(月)には、従来通り
中学生・中学生保護者・先生むけの説明会が本校で、さらに、10月2日(土)に
はデザインアートコースの説明会が本校で開催されます。在校生はもちろんです
が、平岸校のさらなる発展を目指して教職員一同、情熱をもって市民に支持され、
評価される特色と魅力ある学校づくりに努力しております。ご理解とご支持をお願
いいたします。
*開かれた学校づくりの一環として、学校評議員制度が本校でも発足しました。5
名の評議員も決定し、今後意見をいただきながら平高改革に取り組みます。今年度
は特に「さらなる授業の改善」に学校として取り組んでいますので、その点を中心
に評価をいただく予定でおります。PTAと振興会の代表1名、地域の青少年育成
にかかわっておられる代表1名、同窓生から代表1名、若手の学識経験者1名、定
時制の代表1名の計5名の方々を評議員としてお願いしました。
:最近は読書量が減り、ご紹介もままなりません。天童荒太の「家族狩り5部作」
(新潮社)を読んで沈んでいます。函館在住の宇江佐真理の時代小説で通勤時間を
潰していました。そんな中「科学と社会−科学者の社会的な責任」(岩波書店ブッ
クレット、都留重人著)は、示唆に富む内容でした。6月17日付の「夕陽妄語−
また9条−」と併せて、何度も読み返しています。
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平岸高等学校 「校長通信」 第7号
平成16年5月24日
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○高体連本番!!!
高体連の時期を迎えました。今日(24日)は,テニスとサッカーが行われていま
す。本校は今日だけですがサッカーの会場校になっていますので,今グランドで熱
い戦いが行われています。明日以降,続々と競技が開始され,それに伴い引率の先
生が外に出るため,通常の6時間ないし7時間授業を組めません。午前授業が増え
ますが宜しくお願いします。
5月24日(月)・・・5時間授業
25日(火)・・・4時間授業
26日(水)・・・4時間授業
27日(木)・・・5時間授業
6月1日(火)・・・4時間授業
2日(水)・・・4時間授業
3日(木)・・・4時間授業
4日(金)・・・3時間授業,その後芸術鑑賞
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平岸高等学校 「校長通信」 第6号
平成16年5月13日
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第5号の続きです
「教養としての『死』を考える」(鷲田清一、洋泉社新書 756円)
「私は、適切な第三者になれるということが、人が成熟すると言うことではない
かと思っています。人と人との間に、赤の他人としてではなく関心を持った第三者
として立つこ
とができるようになるということ、それをいろいろな場所で実現できるようになる
ということ、それが人間というものの尺度なのではないかと思うのですね。」
(P.78)」
「『かけがえのない唯一の自己』(uniqueT)であることと、『おおぜいのなかの
一人』(one
of
them)であるという矛盾の上に安心してのっかっておれること、そ
れが成熟だ」(P.139)
孫引きになりますが、生命学の森岡正博『生命学に何ができるのか』の一節、「生
命倫理は、『すでにいないはずの存在者』から伝えられた『他者の声』が、さまざ
まなルートをつたってわれわれの身体と心の奥深くに到達したときに真に開始され
る。生命倫理とは、すでに死んでしまった者、かつて生まれることのなかった者、
私が殺した者とともに、われわれが生命について考え、行為し、生き切る知の営み
なのである」
鷲田氏と言えば、「モードの迷宮」以来、教科書や入試問題に馴染んできまし
た。最近は、わかりやすい文章になった感があります。
「欅((けやき))しぐれ」(山本一力 朝日新聞社 1680円)
まず二人の主人公の出会いの場面が印象的です。風体、その人の全貌を読みとっ
てコミュニケートする眼力。そして主人公が背負う責任、(それは一家の人々の命
と暮らしのすべてにつながるもの)と倫理(まっとうに生きること)の重さに、心
打たれました。一本筋の通った凛とした気性を持ちたいものです。
「月刊国語教育」4月号 (東京法令出版 850円) 「<新しい教材論>
へ向けてー文学作品の読み方/読まれ方」(馬場重行)
時々、目を通している月刊誌です。小生が昨秋から機会あるごとに国語の先生
方に紹介していました荒川洋治のエッセイ集「忘れられた過去」(みすず書房、2
730円)が、そこでの論文で、重要な役割を担って引用されています。特に小説
教材を生徒とどのように読み解くか、古くも新しい問題がここでも論じられていま
す。「文学が娯楽の道具ではなく、生きること、<いのち>を直に問う機能を有す
る優れた「価値」を内在させたものであることを証明しようとする試み>を田中実
の理論を援用・発展させる形で展開されています。馬場氏の具体的な小説を挙げて
の論の展開を是非、聞いてみたいものです。
最後に、朝日新聞で5月1日から大岡信の「折々のうた」が再開されました。
戦火で蹂躙されているイラク。人類最古の文明の地メソポタミアの諺が採用されま
した。「銀をたくさん持っている者は仕合わせだろう。麦をたくさん持っている者
は嬉しいだろう。だが、何も持っていない者は眠れるだろう。」
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平岸高等学校 「校長通信」 第5号
平成16年5月12日
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毎日、教壇に立って国語の授業をしなくなってから3年が経過しました。ようや
く読書の途中で、この部分は国語の問題ができるという意識が薄らいできました。
3月という年度末から、4月という年度初め、各種の挨拶の場面があります。原
稿を書いてそれを読むことも、ポイントを箇条書きにしてそれに基づいて述べるこ
とも、時にはその時のTPOで、場に応じて、話すこともあります。すべて、知性と教
養が試される時なので、いつも冷や汗ものです。そんな中でも、私は私なりのこだ
わりを持って話すよう心懸けています。一言でいえば「コミューケートの連鎖」と
もいうべきものです。聞く立場の方々にどうコミュニケートできるか、話したこと
がきっかけとなって、さらに話題が拡がっていってくれることを期待するもので
す。
3月〜4月にかけて読んだ本(文章)から、いくつかを簡単に紹介してみましょ
う。(2回に分けて掲載します)
「授業の復権」(森口 朗、新潮社新書 714円)
子どもたちの学力低下の最大原因は、教師の授業技術の低下にあるのではない
か。創意工夫と情熱にあふれ、子どもたちを愛し育む「授業の達人」たちの軌跡を
ふりかえって学校再生のヒントを探ろうとするものです。取り上げられた6人、す
なわち板倉聖宣、遠山啓、野口芳宏、向山洋一、陰山英男、藤原和博の実践は仲々
楽しくまとめられています。本当にそうか?ちょっと、違うぞ?という箇所がいく
らかあり、首肯できない面はあるにしろ、授業改善の参考になります。少なくとも
意欲、情熱面での感化作用はあるでしょう。もっと言えば、教える前の教材研究の
重要性の再認識がもたらされるといってもいいでしょう。
「美学への招待」(佐々木健一、中公新書 819円)
地球規模で、文明そのものが激変の時代を迎えていると言われる現在、美と芸
術と感性を論ずる哲学の分野も、今までの標準型では把えきれないでしょう。イサ
ム・ノグチによるモエレ沼公園にも言及(P.131~)され、本校のデザイン・アート
コースを考える上で大きな示唆を与えてくれる内容でした。国語の教師としては、
「第二章センスの話」の『2.言葉になるもの、ならないもの』の部分が興味深い
ものでした。
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平岸高等学校 「校長通信」 第4号
平成16年4月30日
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5月の行事予定は次のようになっています。
3日(月) 憲法記念日
4日(火) 国民の休日
5日(水) こどもの日
7日(金) 授業料諸会費口座振替日
9日(日)3年全統マーク模試
11日(火)3年セミナーA
1年進路探求セミナー 午後
2年総合
12日(水)内科検診(欠席者)
尿検査(2次再検)
13日(木)口腔検査
14日(金)高体連支部大会壮行会 4校時
15日(土)3年就職公務員模試A
18日(火)セミナー3年B
高P連安全互助会入会受付
19日(水)高P連安全互助会入会受付(予備日)
21日(金)授業料諸会費口座再振替日
23日(日)3年全統記述模試
24日(月)校外清掃(2年HR)
サッカー支部大会会場校
28日(金)全定連絡会
29日(土)3年就職公務員模試B
31日(月)校外清掃(2年HR)
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平岸高等学校 「校長通信」 第3号
平成16年4月27日
* * * * *
PTAから補助を戴いております研究紀要の第24号が完成しました。巻頭言を載
せましたのでご覧戴きたいと思います。なお、PTA総会議案書にも研究紀要の一部を
掲載しております。併せてご覧ください。
巻頭言
校長 武田 克伸
研究紀要とは「大学や研究所などで出す、研究論文や調査報告書などを載せた定期
刊行物」『大辞泉』より)と辞典にあります。高等学校の研究紀要は、この説明に
何を加えると良いのでしょうか。少なくとも「実践」という語はキーワードとして
抜かしてはならないでしょう。本校の現状と課題をふまえ、その解決・改善に向け
ての取組を論文としてあるいは調査報告として掲載する。もちろん、継続性のある
ものは「定期」の名のとおり何年、何十年の積み重ねが必要となるでしょう。
本研究紀要は肩肘張らないことを心がけながら「実践」をキーワードとして作成さ
れています。全校挙げて取り組んでいます「魅力ある平岸高校づくり推進委員会」
到達点を明らかにする各種研修報告と札幌市立高等学校改革の共通施策の重点であ
る進路探究学習の取組の中からインターシップの考察について、まとめられていま
す。また、長年継続しています生徒の健康状態の調査報告は資料としての価値も高
いと考えます。とまれ、読まれる紀要として文章は簡潔に、図や表を多くしてビジ
ュアルにという方針がどれだけ実現できたかは、読者諸氏の判断に委ねたいと思い
ます。
世界の心ある識者が、ここ数年が世界のそして日本の大きな曲がり角と指摘さ
れ、その将来を憂慮する発言が続いています。アメリカによる一国支配が政治にと
どまらず、経済・文化の全領域に圧倒的な力によってもたらされることによる危惧
の念は日増しに増大しているとの言もよく聞かれるところです。このような時こ
そ、地道にそして冷静に実践を通して教育の振り返りが肝要と思われます。言い古
されてはいますが、個々の研修がグループにそして教科・学年・分掌・さらに全体へ
と拡がり、不断の検証を経ながら共通財産として残していくことが真に求められて
います。教育の営みは、大きな目的のもと緻密な計画を立て、実践し、そのうえで
評価がなされ、次なるステップへと改善の行動がなされていくものでしょう。この
繰り返しの中から不易と流行それぞれが判然として、展望が見えてくるものなので
しょう。
先達の労作が重い億いだされます。その中のひとつを紹介します。30年前の木
下順二氏の著作に『忘却について』という平凡社発行のエッセイ集があります。そ
の中で氏は中江兆民の子息丑吉氏の言を引用して、窮屈で自由のない世の中で生き
ていく時の智慧として「これだけはこっちから守る」という考え方を述べていま
す。自分にとって価値があり、これだけは譲れない一点を守る姿勢と意思こそが生
きていくうえでとても大事と言います。慌しく変化していく世の中でひとつの人間
存在として、あるいはひとつの組織体として守るべきことは何か。それをつかむこ
とに原点が、存在価値があると思います。また、氏は講演で『見るべきほどは見
つ』という言葉を解説されたことを憶いだします。そこには傍観者の態度はありま
せん。十全にものをそして世界を「見るべきほどは見つ」と言い得る精神の強靭さ
と冷静な頭脳・知性を感じ取ることは容易なことと思います。ところが、「見るべき
ほどは見つ」と言い放つだけの力量を身に付けることは並大抵ではありません。そ
の力量を何とか協働してつかみ取りたいものです。
最後になりましたが、校務多忙の中、研究・執筆いただいた先生方そして編集の
労をとられた研修委員会のご苦労に対しまして、心から敬意と感謝の念を申し上げ
ます。
目次
進路希望者に対する
インターシップ等の取組とその効果
京都市教育委員会の改革への取組
魅力ある平岸高校作り
−専門コース設立にかかわる視察研修報告―
研修報告京都府立亀岡高等学校
石川県「芸術コース」の視察レポート
高大連携・専門コース制に関わる学校等視察報告
専門学校生志望生徒の指導をどう行っていくか
本校生徒の健康状態について(平成15年度)
「初冬のNorth Italy見聞」
* * * * *
平岸高等学校 「校長通信」 第2号
平成16年4月14日
* * * * *
○入学式での話
590名余りの受験生の中から,入学を許可された363名の皆さんの入学を心か
らお祝い歓迎いたします。入学にあたって,新入生の皆さんへメッセージを贈りま
す。人間が生まれ成長して大人になり,自立した社会生活を送っていくための要素
条件が大きく三つあると考えています。1つめは「生まれつきの素質と育つ環
境」。自分の好きなこと,得意分野を伸ばすためにも,基礎基本となる学力,基本
的な生活習慣,学校のルールはしっかり身に付けなければなりません。環境とは家
庭・地域・学校・時代や習慣を指します。それらを客観的に見渡す視野の広さが求
められます。2つめは「人は逆境・試練・困難に遭うことによって成長する」とい
うことです。課題・目標が与えられたり,設定することによって,それらを乗りこ
えるために努力を積み重ねる。あるときは孤独に,あるときは友達とともに,そし
てあるときは先生方と一緒に,創意工夫しながら粘り強く立ち向かうことで人間た
りえて行くのです。最後の3つめは「よき人との出会い」です。ものとの出会い,
自然との出会いも大切ですが,かけがいのない友の存在,部活動・生徒会活動など
の先輩・後輩の存在,学校内外における尊敬する先生や先達との出会いを求めて下
さい。平岸高は,札幌市立の高校です。現在特色・魅力のある学校づくりに努力し
ています。札幌大学・北海学園大学との連携,来年4月開設予定の芸術系コースの
準備など,市民の方々から注目を浴びることも多くなります。皆さんは平岸高の生
徒として,平岸高がどう見られることが,どう評価されることが幸せかを考えて生
活してほしいと思います。
さて,皆さんが今ここに存在していることは奇跡的なことです。かつて作家の井上
ひさしさんが戯曲「輝く星座」の中で登場人物にこんなことを語らせていました。
銀河系宇宙の太陽系の一つ,水惑星であるこの地球に生命が誕生して以来,幾多の
進化と生存競争を乗りこえ,人類が誕生し,何十億年という歳月を経て,地球上に
今こうして皆さんが存在しているのです。どうかこの奇跡ともいえる命を大切にし
て下さい。この奇跡を大切にすることが,他者に対して思いやれることにつながる
のです。(その戯曲は,反戦平和を訴えるものでした。その後ジャーナリスト故斉
藤茂男氏の講演でもこの話を聞くことができました。永らく新聞部顧問をしていた
わたしにとって斉藤氏の「真実が私を鍛える」「父よ!母よ!」「妻たちの思愁
期」等の著作は影響を受けました。)皆さん,この平岸高で「大人になるための練
習」重ねて下さい。人間を造る3つの要素条件を忘れず,本物の知性と教養を身に
つける礎を築いて下さい。直面する社会の困難な問題の多くが,知性と教養によっ
てしか解決できないのです。いろいろな情報が飛び交うなか,何が真実かを判断し
行動に移すのは皆さん一人一人の知性の力です。この平岸高校でよき人と出会い目
標を持って毎日の生活を充実したものにして下さい。
○入学式の効果紹介の仕方を次年度は工夫したく考えております。
○次回の校長通信は,最近読んだ本をもとに感想をつづりたいと思います。
「美学への招待」(中公新書) 「授業の復権」(新潮新書) 「教養として
『死』を考える」(洋泉社新書)を中心にと考えています。
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* * * * *
平岸高等学校 「校長通信」 第1号
平成16年4月13日
* * * * *
○平成16年度を迎えて
昨年度,右も左もわからないなか平岸高に赴任して1年間,この通信をご愛読い
ただきありがとうございました。心のこもった激励の返信もいただき感謝申し上げ
ます。今年度もよろしくお願いもうしあげます。
・始業式での話
4月8日の始業式で,2・3年生の諸君に話した内容を報告いたします。今日か
ら始まる,この1年を「これでよし」と言えるように1つずつ確認して実行しよう
ということを最初に話しました。皆はできると信頼されている。なぜなら,大多数
の諸君は昨年度すべてとは言えないまでも部分的にはできていた。そして,これも
大多数の諸君は,学校と先生への信頼感が醸成されている。また,自分で「これで
よし」と言えることは楽しいことでもあるし,面白いことでもある。そして仲間・
友人や先生,そして家族から褒められることは快感であるからです。 「けじめ」
のある生活を送って下さい。学習面では予習復習の習慣づけ(特に2年生は英・
数,3年生は進路実現のために必要な教科・科目)そして課題はきっちりとやりき
ること。生活面では,病気に係らない工夫,自分を甘やかさず快食・快眠を心が
け,失敗をおそれない。失敗したら,心から謝罪し,二度と起こさない努力をする
こと。「学校は大人になるための練習の場」なのだから。目標をもって,1日1日
を大切に過ごすことです。最後に,オーストリアの動物行動学者(生態学者)でノ
ーベル章受賞者でもあるK.ローランツ博士のことばを贈ります。「人間は,自分の
好きな人,しかも尊敬できる人からのみ,文化や伝統を受け継ぐことができるよう
にプログラミングされている」自分が好きで尊敬できる友人と先生の存在が現実の
ものとなることを願っています
札幌平岸高等学校
http://www.hiragishi-h.sapporo-c.ed.jp/
mail
hiragishi-h@sapporo-c.ed.jp
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平成15年度 校長通信
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平岸高等学校 「校長通信」 第32号
平成16年3月25日
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24日の修了式に生徒諸君にお話しした内容について書きます。
まず,最初に平岸高校は札幌市民からどのように見られているか考えてみましょう。い
ろいろなルールやモラルが守られている立派な高校と見られているでしょうか。もっと
も基本となる生活習慣が確立されているでしょうか。具体的には,遅刻や頭髪そして服
装は大丈夫でしょうか。札幌大学の高大連携を初めとして,北海学園大学や新しいデザ
インコースの開設に併せて市立高専との連携,体育大会での親善試合などでのH.I.
S(インターナショナルハイスクール)や真駒内養護学校との交流など,いろいろな場
面で平岸高校の真価が問われているところです。今日から自分を律してきちんと生活す
るよう望みます。この1年を振り返って「この1年,これでよし」と言える1年だった
でしょうか。物との出会い,自然との出会い,そして何よりも貴重な人との出会いはど
うだったでしょうか。尊敬でき,高め合うことのできる友人ができたでしょうか。生徒
と苦楽を共にしながらも,生徒を突き放す勇気をあわせもつ先生と出会えたでしょう
か。「ちょっと,それはまずいよ」と注意しあえる,話し合える友人ができたでしょう
か。学業に,部活に生徒会活動にまじめに取り組んだでしょうか。その上で,「この1
年,これでよし」だったか,心の中で,まず,できたことを見つけ,自分を褒めてくだ
さい。不十分なところはどうすればよいか考え,そして行動して下さい。30年前にあ
る先輩の先生から紹介された本があります。トルーキンの「指輪物語」です。(ロー
ド・オブ・ザ・リングの原作)その1文に,こうあります。「If you do not find a
way,no one will.」 瀬田貞二氏はこう訳しています。「それを果たせるのはあなた
だけ。」このことばを憶えて下さい。そして行動に移して下さい。多くの先生を送り出
しますが,新しくこられる先生方を加えて,新年度,さらに平岸高校がよい方向にむか
うよう,私は先頭になって努力します。皆さんも応えて下さい。
この1年,ご愛読有り難うございました。未熟な点がたくさんありますが,新年度にむ
けてさらに微力を尽くす所存でございます。よろしくご支援の程お願い申し上げます。
本号をもって,平成15年度の「校長通信」最終号といたします。4月より平成16
年度「校長通信」を配信いたします。なお,15年度に登録いただいた方は,自動更新
とし,登録しなくともお送り致しますが,卒業されたなどの理由で配信を希望されない
方は,「メール停止希望」と書いて,下記のアドレスに送って下さい。宜しくお願いい
たします。
札幌平岸高等学校
hiragishi-h@sapporo-c.ed.jp
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平岸高等学校 「校長通信」 第31号
平成16年3月3日
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旅立つ君へ −22期生へ贈る言葉−
校 長 武 田 克 伸
22期の354名の皆さん,卒業おめでとうございます。あわせて高等学校の課程の
今日まで支えてこられた保護者の皆様に心からお祝いを申し上げます。
さて,卒業生の皆さん,皆さんは新しい21世紀開始の年に本校に入学しました。こ
の3年間に世界は,日本は,北海道は,札幌はどのように変化してきたでしょうか。少
なくとも,愛と平和に満ちた世界の実現はいまだ遠いと言わざるを得ません。皆さんそ
れぞれの3年間は,平高生として多くの貴重な体験を積んだ期間だったことでしょう。
学習に,部活動や生徒会活動をはじめとする特別活動などに青春の汗と涙をながし,喜
びをつかむことのできた人も多いと思います。先日,完成した卒業アルバムを3年生担
任の先生方と見ながら談笑しました。アルバムの卒業生の皆さんの表情すべてと石黒先
生をはじめ担任の先生方のすばらしさに心を打たれました。そして,アルバムの外箱の
桜のデザイン,参列の皆様のお手元にあります学事報告掲載の卒業のしおりの表紙の桜
桃,さらに,この後卒業生の皆さんによる第二式歌「さくら」の合唱と,考えてみます
と皆さんは今,満開の刻を迎えたと言えましょう。
私は皆さんと先生方の熱いきずなをうらやましく,そして校長として喜びと誇りをひし
ひしと感じます。
松尾芭蕉の句に「さまざまの 事おもひだす 桜かな」があります。この句とともに,
皆さまの卒業をこれからの人生で思い出すことでしょう。是非,皆さんもこの句を憶え
て下さい。
この3年間に培った有形無形の知力と体力と気力とをさらに新しい場所で発揮すること
で成長を続けていってほしいと強く願っています。
皆さんの卒業にあたり,3点書き記して餞(はなむけ)のことばとします。
第1は,知的好奇心を持ち続けようということです。好奇心のないところに新しい発
見も面白さも生まれません。多角的な視点と多用なものの見方を身につける努力を継続
しながら,好奇心のかたまりのような大人になって欲しいと願っています。国際化に伴
って異文化・他文化理解の能力が求められています。
自国の文化を織ることを前提として,いろいろなことにチャレンジする中から,世界の
人々とコミュニケートできる人間になって欲しいと陰ながら応援しています。
第2は,相対的なものの見方のできる力を着実に身につけて欲しいということです。
二項対立的に問題を単純化するだけでは判断を誤ってしまいます。情報を整理して,本
質はどこにあるか価値判断する能力が求められています。何かでだまされることもいけ
ないことですし,だますことも許してはなりません。広いこころを作っていくと同時に
本質を見抜く力を養成してください。
第3は,皆さんは「新しい人」です。その「新しい人」による民主主義の発展に希望
を託したいと思います。すなわち,民主主義を守りそして発展させる担い手になって欲
しいということです。よく言われるように,民衆主義は不断の検証によってようやく成
立します。維持し,発展させるのは難しく,ともすれば権利の上に眠ってしまいたくな
ります。民主主義の歴史は,日本では古いものではありません。そして,その完成には
長い年月が必要になります。一人ひとりの力は小さくても,その力が集積されることに
よって人と世界を動かす力ともなります。人と人とのつながりの中で前向きに生きてい
ってください。初代校長外山慶治先生は,本校第1回卒業式において,明治の思想家内
村鑑三の言葉をいんようして,「誰にでもできる最高のことは勇気ある高尚な生涯を全
うすることである」と励ましのことばを述べておられます。今,皆さんと別れるにあた
り皆さんのまなざしを見る時,内に秘めた強い決意をうかがうことができて嬉しく思い
ます。
最後に、辛いときや涙がながれるときは,空や太陽や星や雲を見上げて。寂しいとき
ややりきれないときは,楽しかった思い出や懐かしい人を憶い出して。時には,寄り道
も近道もけっこう助けになります。そして,ここぞというときに,他者や弱者を思いや
ってふんばれる人に,と大いにきたいしています。 北海道札幌平岸高等学校を卒業す
る22期生の皆さん,おめでとうございます。
*** 中学3年生 奮戦中 ***
3月3日14時15分現在、入学試験が順調に実施されています。中学3年生は
今,問題を解いている真っ最中です。この試験は15時35分にすべて終了し,3月1
6日10時に合格発表があり,新しい平岸高校の1年生決定します。
札幌平岸高等学校
札幌市豊平区平岸5条18丁目1番2号
E-mail hiragishi-h@sapporo-c.ed.jp
HP http://www.sapporo-c.ed.jp/hiragishi-h/
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平岸高等学校 「校長通信」 第30号
平成16年2月16日
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*3月の行事予定
3/1(月) 第22回卒業式
3/2(火) 第4回定期考査(3日目)
3/3(水) 入学者選抜学力検査
3/4(木) 第4回定期考査(4日目)
3/5(金) 家庭学習日
3/8(月) 3時間授業
3/11(木) 午前授業
3/12(金) 午前授業
3/15(月) 午前授業
3/16(火) 合格発表
自転車保険申し込み
新2年副教材販売
3/17(水) 新3年副教材販売
3/19(金) 冬季体育大会(全日)
3/22(月) 冬季体育大会(全日)
3/23(火) 冬季体育大会(午前)
3/24(水) 修了式、賞状伝達式
大掃除
3/25(木) 春季休業開始
3/26(金) 追認考査(1.2年)
**デザインアートコース開設
新聞報道等でご存じかと思いますが,平成17年度から札幌平岸高等学校にデザイン
アートコースが開設されます。現行の普通科1学年9クラスのうち,1クラス(40
名)を入試段階で「デザインアートコース」として,学区に関係なく募集します。皆様
のご支援をお願い致します。
***札幌大学と高大連携
新年度から,高大連携(高校と大学が連携すること)の一環として,平岸高校と札幌
大学の連携授業がはじまります。平岸高校の生徒が放課後の時間を活用し,札幌大学の
講義を受講するという内容です。授業内容は「ワード」や「エクセル」などのコンピュ
ータが中心の授業になります。このための調印式を2月17日午前11時から札幌大学
で行われます。詳しい内容などについては,逐次お知らせしていきます。
****予備校等への資料提供について
新聞等で報道されたように,予備校等への資料提供が問題になっています。このこと
について平岸高校の考え方について載せた「予備校等への資料提供について」(お詫び
とお知らせ)
というプリントを生徒を通じて配布しました。ご覧下さい。
*******機器の更新にともない,学校のメールアドレスが変更になりました。学
校宛の連絡は,新しいメールアドレスでお願い致します。
hiragishi-h@sapporo-c.ed.jp
札幌平岸高等学校
札幌市豊平区平岸5条18丁目1番2号
E-mail hiragishi-h@sapporo-c.ed.jp
HP http://www.sapporo-c.ed.jp/hiragishi-h/
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平岸高等学校 「校長通信」 第29号
平成16年2月2日
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2月の行事予定です
2月3日 火 スキー授業(1年1〜3組)
2月4日 水 スキー授業1年4〜6組)
2月6日 金 スキー授業(1年7〜9組)
2月9日 月 スキー授業(2年4〜6組)
2月9日 月 授業料諸会費口座振替日(3年
2月10日 火 スキー授業(2年1〜3組)
2月13日 金 スキー授業(2年7〜9組)
2月14日 土 2年進研センター試験早期対策模試
2月16日 月 3年登校日
2月17日 火 スキー授業(1年1〜3組)
2月18日 水 1・2年定期考査時間割発表
2月18日 水 スキー授業1年4〜6組)
2月18日 水 定期考査時間割発表・部活動休止
2月19日 木 午前授業
2月23日 月 授業料諸会費口座再振替日
2月25日 水 第4回定期考査
2月26日 木 第4回定期考査
2月27日 金 式場設営、大掃除、卒業式予行、同窓会入会
・高校入試,がんばれ受験生!!
新聞などでご存じかと思いますが,1月26日現在出願希望者は全日制の場合,
597名(1.7倍)・定時制25名0.6倍になっています。今,出願変更の手続き中で
す。がんばれ受験生!!!
・メールアドレスが変更になりました
機器の更新にともない,学校のメールアドレスが変更になりました。学校宛の連絡
は,新しいメールアドレスでお願い致します。
hiragishi-h@sapporo-c.ed.jp
札幌平岸高等学校
札幌市豊平区平岸5条18丁目1番2号
E-mail hiragishi-h@sapporo-c.ed.jp
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