フリーターを正社員として採用する際、企業の3割がフリーター経験を「マイナス評価」していることが2日、厚生労働省がまとめた2003年雇用管理調査で分かった。その理由として(1)根気がなくいつ辞めるか分からない(2)責任感がない――などを挙げる企業が多かった。
調査は今年1月1日時点で、全国の従業員30人以上の民間企業を対象に実施、4266社から回答を得た。同省はフリーターを短期間のアルバイト・パートを続ける15―34歳の若年者と定義。採用する場合の評価を聞いたところ、30%が「マイナスに評価する」と答えた。「プラスに評価する」のは4%にとどまり、62%は「ほとんど影響しない」と回答した。マイナス評価の理由は「根気がなくいつ辞めるか分からない」(71%)がトップ。以下、「責任感がない」(51%)、「年齢相応の知識・技能がない」(38%)などが続いた。採用する場合の年齢上限は「35歳未満であれば制限無し」(34%)が最も多かったが、昨年1年間に実際にフリーターを正社員として採用した企業は12%にとどまった。