【生徒指導部から２５期のみなさんへ】
生徒指導部長 松 浦 成 行平岸高校へ入学して、まもなく一年が過ぎようとしていますが、入学前と比べてどうですか？充実した高校生活を送っていますか？
頑張っていますか？楽しんでいますか？笑っていますか？悩んでいますか？苦しんでいますか？泣いていますか？
そして、『我慢していますか？』
私はこの一年、主に朝の通学路（みんなよく挨拶をかえしてくれるのでうれしいです）や、３組と６組と８組の古典の授業、テニス部の部活動で１年生と顔を合わせることが多くありました。全員に当てはまるかどうかは、みなさん自身がこの一年を振り返ってくれればいいのですが、私なりに振り返ってみました。そして、率直な感想として
『今年の１年生はよく我慢していた』という感想を持ちました。
この我慢とは、平岸高校生として最低限やらなくてはならないことで、２５期のみなさんは、この一年間落ち着いた雰囲気が感じられたということです。
まず、２５期生は遅刻が少ないです。中には「いろんなペナルティがあるから遅刻はしたくない」という理由で、早く家を出ている人もいるかも知れませんが、私は理由は何でもいいと思います。どんな理由であれ、
今年の１年生は遅刻が少ないという事実があるのです。
遅刻が習慣化すると、必ず自分に悪影響を及ぼします。時間にルーズで、人の信用を得ることはまず不可能です。生きる上で最も大切なことである時間を守ることがこの一年間を通してできたことは、当たり前のことかも知れませんが、私から見れば
まちがいなく賞賛に値すると思います。
今後も天候の悪い日があると思いますが、これまでどおり、安易に遅刻することのないような生活を送ってください。
次に、頭髪・服装についてです。
みなさんの年頃では、髪の色や髪型、服装でおしゃれをしたいのは当たり前です。でも、全校集会で何度かお話ししてきましたが、
学校は生徒全員が落ち着いて生活できる環境でなくては意味がありません。もし、みなさんが平岸高校の中ではなく外を向いて（学校生活以外の部分にばかり目を向けて）生活していては、自分中心の好き勝手な雰囲気の学校になってしまいます。それでいいのでしょうか。
ほとんどの先生方は、みなさんより長く（３年以上、長い先生は20年くらい）平岸高校にいて、平岸高校をとても大事に思っています。
よく「人は見た目ではなく、中身だ」といいます。確かにそうかも知れません
ですが、ここ数年、近隣の中学校や住民の方から「平岸高校生はマナーが悪い！」とか「だらしない！」という苦情がいくつも寄せられ、先生方は辛い気持ちになることが何度もありました。
そんな中、昨年の４月、みなさんの担任である２５期の先生方は「きちんとした生活をさせて、２５期生全員の進路が実現させ、平岸高校に入学して良かったと胸を張って卒業できる生徒を育てよう！」という考えのもと、みなさんを迎え、意欲的に接してきたと思います。
学校は、地域の方々に信頼されることが望ましいのは言うまでもありません。今はわからないと思いますが、将来、みなさんが平岸高校を卒業し、自分の出身高校である平岸高校の評判が悪くては、平岸高校を名乗ることさえ嫌になると思います。
平岸高校には、すでに１万人以上の卒業生がいるのです。みなさんは、その先輩方の肩身を狭くするようなことがあってはならないのです。それが、伝統というものなのです。
もし、現在の学校の指導に我慢を感じている人がいたとしても、それは一時的なものだと私は思います。今の我慢は今後の高校生活や、社会に出てから必ず役に立つ我慢です。
そのための第一歩として、頭髪・服装指導や遅刻指導があるのです。
また、ぜひ、みなさんに理解してほしいことに
「みんなに我慢をさせるということは、先生方もきちんとする」ということがあります。
みなさんの周りの先生を見てください。もし、きちんとしていない先生がいたら、ぜひ「私たちもきちんとしているのだから、先生もきちんとしてください」と言ってみてください。きっとわかってくれると思います。
そして、今は１年生だけではなく、全学年で頭髪や服装をきちんとさせようという指導をしている最中です。
学校全体が落ち着いた環境で勉強や行事に取り組める雰囲気は、
みなさんしか作れないのです。
平岸高校はみなさんの高校です。
落ち着いた雰囲気を作るための我慢を我慢と感じなくなった時、間違いなくみなさんは人間的に成長しています。
先生方は、勉強だけではなく、人間的にも大きく成長してほしいと願っています。
平成１７年２月７日
３学年生徒指導部のページ
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